今回のテーマ:英会話
- 間違いを恐れやすく、内気な性格の英会話初心者にいい本はないでしょうか。
- この記事では、初心者に役立つ安価な英会話本を紹介します。
- ロングセラーから最近のものまであり、内容も素晴らしいです。
英語を話すための本
オンライン英会話や英会話スクールをゼロから始めるとき、どんな本が役立つでしょう?
今回は私の蔵書から、初心者向けのわかりやすい本を5冊選びました。
紹介した本に共通した特徴は、次の通りです。
- 初心者が理解しやすい。
- 繰り返し読んで楽しい。
- 英会話をするうえでの重要な考え方が示されている。
- 信頼できる著者である。
「英語が話せる方法」
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
著者はNHKラジオ講座の講師
NHKラジオ講座『英会話タイムトライアル』で有名なスティーブ・ソレイシィ先生による本です。
先生は長い間、「なぜ日本人は英語を話せないのか」を考えています。
日本人の多くは、英語を難しく考えすぎているといいます。
一字一句間違いのない英語や、失礼のない英語にこだわり、かえって話せなくなっていると。
日本の英語教育は、英語ではなく英語パズルを教えているとも言い切っています。
考えすぎないで、とにかく話すことの大切さ。
そのための学習法や、表現のテクニックを紹介しています。
英語を話す勇気
多少間違ってもいいから、とにかく相手に伝えることが大事。それを私はこの本から学びました。
英語を話す勇気が湧いてきます。
なんと、TOEICは650点以上取らなくてよいとまで書かれています。
(英語を話したい人向けの本なので、筆者はこういう言い方をしていると思います)
具体的な表現も満載
この本には英語表現も載っています。
May I have ~? という聞き方などです。話すコツも紹介されています。
わかりやすいマンガ版も出ています。
難しいことはわかりませんが、マンガで英語が話せる方法を教えてください!
「瞬間英作文トレーニング」
紹介するのは「基本動詞編」です。他にも瞬間英作文シリーズがあります。
有名なロングセラー
森沢洋介先生の言わずと知れたロングセラーです。
「パッと話すための訓練方法」が書かれています。瞬発力の訓練です。
英文をスピーディーに、かつ大量に作るトレーニングができる本です。
これができると、話すことが楽しくなります。
中学レベルのやさしい文型と語彙を使った文を素早く作る練習です。
練習を積み重ねることで、筆者の言う「英作文回路」が開発されていきます。
瞬時に英文を作る練習
英会話では、頭ではわかっているはずの簡単な英文すら、なかなか口から出てこないものです。
考えてみれば、そういう訓練をしていないのだから当たり前なのです。
本書は日本語の文(左ページ)と英文(右ページ)が書かれています。
私も日本語を見て、瞬時に英文を作ることを繰り返しました。
この本への批判
このシリーズには、英文に不自然なものがあると指摘する専門家も一部いるようです。
たしかに、基本にあまりに忠実と言うか、飾り気のない文が多いと感じます。
しかし、基本重視の考え方や、瞬発的に口に出す訓練を世に広めた功績は、すごいのです。
「英語は3語で伝わります」(練習編)
特許英語翻訳者による本
翻訳で最も難解と言われる特許英語翻訳者の中山裕木子先生による本です。
知的でわかりやすい英語で表現することをテーマとしています。
シンプルに表現する
筆者は、日本人の英語は「長くて、難しい」と言います。
これを動詞を要とした SVO の英語に言い換えることで、伝わりやすい英語になるといいます。
たとえば、My father makes a daily habit of taking a walk in the morning. は、
My father enjoys morning walks. に直せる例が載っています。
望ましくない言い方
3語で伝えるために、切り捨てるべき言い方までハッキリ書かれています。
たとえば、There is/are 構文、仮主語と仮目的語の it などの構文や、イディオム、難単語などです。
シンプルな表現で言い換えれば、明快に伝わりやすくなります。
「日本人のかんちがい英語」
ネイティブスピーカーによる本
日本人の英語習得を支援しているゲーリー・スコット・ファイン先生による面白い本です。
「日本人が間違えやすい英語表現」が書かれています。
日本人が正しいと思って話しても、ネイティブスピーカーに爆弾発言と誤解される表現があります。
そんな表現の数々を、イラストつきでユーモラスに紹介している本です。
ミスが恐くて英語が話せない人は、あらかじめ間違えやすい表現を把握すると勇気がでます。
誤解を招く英語表現
たとえば、「わくわくするね」と言いたくて I’m exciting. と表現すると、
「私って、人を興奮させちゃうの」になってしまいます。正しくは I’m excited. です。
やばすぎる誤解を生じる英語の例がたくさんのっています。
決定的な誤解は避けたい
表現のミスのなかには、ささいなものもあれば、破局的なものもあります。
後者のミスは防がなければなりません。
多くの人が間違えやすいポイントを知っておくことは重要です。
「パラフレ英会話」
ATSUさんによる楽しい本
YouTubeチャンネルを軸とした英語学習メディア Atsueigo で人気のあるATSUさんによる本です。
「英語を別の表現で言い換える練習」が書かれています。
英会話では定番の表現があり、まずそれらを覚えます。
しかし、いつまでも決まった言い方だけを使っていると、ワンパターンになります。
なので、さらに表現の選択肢を広げていく練習が必要です。
同じことを多様な表現で言い表せるようになると、どんなメリットがあるでしょうか?
たとえ一つの言い方を忘れてしまっても別の表し方を考えられます。
何も言えなくて困ることが少なくなり、話す勇気が出てきます。
多彩な表現力を養う
たとえば、 I’m so hungry. を言い換えると I’m starving. となります。
表現の幅が広がると、話すことがさらに楽しくなってきます。
瞬間英作文は、日本語を手掛かりに英作文するものでした。
この本では、英語を別の英語で表現し直します。(日本語訳もついていますが)
登場する文は短いものばかりです。しかし、言葉を変えて表すのはなかなか難しいです。
言い換え力は大切
私も会話や文章を書くときに、「言い換え力」はポイントだと感じています。
同じ語句を繰り返していると、面白くなくなります。
豆知識
声に出すことは、きわめて大切。
英語を話すためには、声に出す練習が必要。
このあたりまえの事実を昔は理解できず、黙読していた。
瞬時にスピーキング力を上げる法。
一瞬でスピーキングの力を爆上げする方法。
それは声を大きくすること。
伝わりやすくなる。
動詞を使えるように。
名詞を羅列して話すイメージではなく、動詞をかなめにして文で話すイメージです。
関連性の高い記事
まとめ
オンライン英会話や英会話スクールなどで、実践的な英会話の練習ができます。
心構えは「当たって砕けろ」です。細かいことは気にせず、どんどん話すことが大切です。
初心者に勇気を与えてくれる本を選んで紹介しました。皆さんに読んでもらいたいです。