おれでも読める英会話の本ってあるのかな?
本屋さんに行くと英会話の本がたくさんありすぎて、何を買ったらよいか迷うんだよね。
初心者の人や、やり直したい人向けのやさしい本がほしいわね。本格的な参考書もいいけれど、お菓子でも食べながら気軽に読めるようなものはないかしら?
最近は面白い本もどんどん出てきています。今回は2000円以下で買えるコスパの良い英会話本を紹介します。ロングセラーから最新のものまであり、内容も素晴らしいものばかりです。英語を話すことが楽しくなりますよ!
【決定版】安くてわかりやすい英会話の参考書
オンライン英会話や英会話スクールを始めるなどして、実際に外国人と話す時にどんな本が役に立つでしょうか?
私は英会話の本をたくさん持っていますが、その中からわかりやすくてためになる本を5冊選んでみました。
面白いのでぜひ皆さんに読んでもらいたい本です。
- 初心者が読んでも理解しやすい
- 英文が簡単である
- 繰り返し読んでも楽しい
- 実際の英会話をする上で重要な考え方が示されている
- 信頼できる著者である
- 本のサイズが小さくて2000円以下の安価
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
「考えすぎないでとにかく話すことの大切さ」が書かれています。そのための具体的な学習法や、言い表し方のテクニックを紹介しています。
NHKラジオ講座『英会話タイムトライアル』の講師などで超有名なスティーブ・ソレイシィ先生による、英語が話せるようになるためにはどうしたら良いかが書かれている本です。
先生は長い間、日本人に英語を教え続けている経験に基づいて、「なぜ日本人は英語を話せないのか」ということを考えています。
日本人の多くにあてはまる傾向は、英語を難しく考えすぎていることだと言います。一字一句間違いのない完璧な英語や、相手に失礼のない英語をしゃべろうとして、かえって話せなくなっていると述べられています。
これは英語ではなく英語パズルを教えている間違った日本の英語教育から来ていると気持ちいいくらいに言い切っています。
多少間違ってもいいから、自分の言いたいことをとにかく相手に伝えることが大事なんだ、ということを私はこの本から学びました。英語を話す勇気が湧いてきますね。
TOEICは650点以上取らなくてよいとまで書かれていて、正直私はこれについてはどうかとも思っています(この本は英語を話したい人向けなので、筆者はこういう言い方をしていると思います)。
この本には具体的な英語表現も載っていて、May I have ~? という便利な聞き方などを私はこの本から学びました。話すためのコツも、たくさん紹介されています。
NHK語学講座の超有名講師によるスピーキング入門書だ!
瞬間英作文トレーニング
「パッと話すための訓練方法」が書かれています。
ご紹介するのは「基本動詞編」ですが、他にもさまざまな瞬間英作文シリーズがあります。
森沢洋介先生によって書かれた大変有名なロングセラーで、英語を勉強している人なら「瞬間英作文」という言葉は必ずどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
英文をスピーディーにかつ大量に作るトレーニングができる本です。
中学レベルのやさしい文型と語彙を使った文を素早く作る練習を積み重ねることで、筆者の言う「英作文回路」が開発されていきます。
私も英会話を始めて気がついたことは、頭ではわかっているはずの簡単な英文すらなかなか口から出てこないものだ、ということです。考えてみれば、そういう訓練をしていないのだから当たり前のことなのです。
本書は日本語の文(左ページ)と英文(右ページ)が書かれています。
私も日本語を見て、瞬時に英文を作ることを繰り返しました。
このシリーズには一部で批判もあり、英文が不自然なものがある指摘する専門家もいるようです。ですが中学レベルの基本を重視する考え方や、英語を瞬発的に口に出すことに特化した訓練を世に知らしめた功績は計り知れないと私は考えています。
英語学習者なら知らない人はいない定番の学習書です!
英語は3語で伝わります・どんどん話せる練習英文100
「シンプルに表現する具体的方法」が書かれています。
翻訳の中で最も難解と言われる特許英語翻訳者の中山裕木子先生による知的でわかりやすい英語で表現することをテーマとした本です。
筆者は日本人の英語は「長くて、難しい」と言います。これを動詞を要とした3語のシンプルな英語に言い換えることによって、伝わりやすい英語になると述べています。
たとえば、My father makes a daily habit of taking a walk in the morning. という文は、My father enjoys morning walks. という文に直せる例が載っています。
3語で伝えるために、どんな言い方を切り捨てたら良いかまでハッキリ書かれています。例えば、There is/are 構文、仮主語と仮目的語の it などの難しい構文や、イディオム、難単語などです。
複雑な表現を捨ててよりシンプルな表現で言い換えることで、ずいぶん英語がスッキリして伝わりやすくなります。
誤解を生じさせずに、スピーディーに自分の言いたいことを相手に伝えるために必要な具体的な知恵がたくさん書かれており、非常に役に立ちます。
単純明快な英語で表現するための知恵が満載です!
ついつい出ちゃう!日本人のかんちがい英語
「日本人が間違えやすい英語表現」が書かれています。
日本人の英語習得を支援する活動を続けているゲーリー・スコット・ファイン先生による面白い本です。
日本人が正しい英語だと思ってしゃべっていても、ネイティブスピーカーにとってはそれが爆弾発言になってしまう場合があります。そんな間違えやすい英語表現の数々をイラスト付きでユーモラスに紹介している本です。
たとえば「わくわくするね」と言いたくて、I’m exciting. と表現してしまうと、「私って、人を興奮させちゃうの」という意味になってしまいます。正しくは I’m excited. ですよね。
このような誤解を生じる英語の例がたくさん載っています。
私が思うに、表現のミスの中には特に問題のない些細なものもあれば、決定的な誤解を招くものもあるということですね。前者のミスはこだわる必要はありませんが、後者のミスはやはり防がなければなりませんよね。
伝わる英語を話すために、多くの人が間違えやすいポイントを知っておくことは重要です。
この本を読めば決定的な表現のミスは防げます!
パラフレ英会話
「英語を別の表現で言い換える練習」が書かれています。
YouTubeチャンネルを軸とした英語学習メディア Atsueigo で人気のあるATSUさんによる楽しい本です。
英会話ではいろいろな場面で教科書的な定番の表現というものがあり、まずそれらを覚えて使えるようにします。
しかしいつまでも決まった言い方だけを使っていると、ワンパターンになってしまい飽きてきます。なので、その次の段階として、さらに表現の選択肢を広げていく練習が必要です。
たとえば I’m so hungry. を別の表現で言い換えると I’m starving. となります。
表現の幅が広がると、彩りが豊かになって話すことがさらに楽しくなってきます。
瞬間英作文の本は、日本語を手掛かりに英作文するものでした。この本は英語を別の英語で表現し直す本です(日本語訳もついていますが)。登場する文は数語からなる短いものばかりですが、言い換えるとなるとこれがなかなか手強いです。
私も常々、会話や文章を書く時に「言い換え力」はとても大事だと感じています。同じ語句を繰り返していると語彙が貧困だという気がしてきますよね。
注目の著者による表現力アップのための本!
まとめ
オンライン英会話や英会話スクールなどで行う実践的な英会話の練習は、細かいことはあまり気にせずにどんどん話すことが大切です。
初心者にそうするための知恵と勇気を与えてくれる本を選んで紹介しました。
難しく考えないで、リラックスして英語と向き合ってみましょう!
