- TOEIC Listening&Reading テストは日本や韓国では人気があります。
- 参考書も多いので勉強しやすく、高得点なら履歴書に書けばたいてい有利です。
- 今回はハイスコアを達成した私のTOEIC体験を、詳しくお話しします。
私のスコア推移
公開テスト | 点数 | |
2015年 | 第198回 | 755 |
2015年 | 第202回 | 775 |
2015年 | 第203回 | 815 |
2016年 | 第207回 | 830 |
2016年 | 第210回 | 840 |
2016年 | 第215回 | 865 |
2017年 | 第219回 | 905 |
まず、私のスコアの推移です。
755点から始まり、2年1カ月後の7回目の受験(新形式)で900点超えを達成しました。
幸い、スコアダウンは経験しませんでした。
TOEICを始めた理由
TOEIC 以前
英語は好きな教科でした。高校のとき、選ばれて英語のスピーチコンテストに出ました。大学受験では得意科目の一つでした。
ところが、社会人になって英語に無縁な時期がしばらく続きました。海外旅行経験、留学経験もなしです。
40代に入って英語をやり直したくなり、勉強を再開しました。学んでいるうちに、自分の実力のレベルを知り、勉強した証明を残したいと思いました。
TOEIC のメリット
そこで、私が選んだのが TOEIC でした。
TOEIC公式サイト
- TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。
- 出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。
- テストは英文のみで構成されていて、日本語は書いてありません。英文和訳・和文英訳の設問はありません。
メリットとして感じたのは次の3点です。
- 点数で自分の位置がわかる。努力の成果が数字で表れ、やりがいを感じる。
- 受験者の数が多い。共通の話題にしやすく、参考書や問題集も充実。
- 実用的な質の高い英語が学べる。難解な学術用語は出てこない。
仕事は多忙でしたが、働きながら勉強時間を確保しました。
ちなみに、私の頃はありませんでしたが、500点から990点までの効率のよいロードマップを示す本も最近は出ています。この本は有名な花田徹也先生も推薦しています。
具体的な取り組み
点数の目標設定
何点で卒業するか考えました。最終的に目標設定は900点以上としました。
途中で、旧形式から新形式にテスト形式が変わる事件(?)があって慌てました。しかし、何とか乗り越えました。
TOEIC900点レベルは、かなりハードルが高いものでした。
800点を超えられても、「900点の壁」は相当手強いと思ったほうがよいです。
単純に英検と比較できませんが、900点超えのために、英検準1級合格レベルの英語力は最低限必要です。
英検1級と比較すると、TOEIC900のほうが取りやすいとの意見が多いようです(例外ももちろんあるようです)。
ツイッターでは、900を超えている人をよく見かけます。なので、簡単に思う人もいるかもしれません。しかし、私の場合、リアルの世界では900点以上の人はほとんど会ったことがありません。
達成までの勉強時間
900点を取るまでに、約2年間みっちり勉強した感があります。
総計何時間勉強したか正確な記録を残していなくて残念です。ただ、仕事の時間以外はほぼTOEICのことを考えて暮らしていたのは間違いないです。
仕事は多忙でした。休日はもちろん、平日の移動時間(通勤時間は片道1時間半程度)を勉強にあてました。
ただし、毎回の試験後の数週間は放心状態で、あまり勉強しませんでした。TOEICは気力体力を使う試験です。たまに休憩を取ることも大切です。
役立った勉強法
では、具体的にどんな勉強をしたのかを説明します。
ノート作成
公式問題集をコピーし貼りつけて、ノートを作りました。問題集を解いて間違えた部分も、書き留めました。
弱点をまとめた自分だけのオリジナルノートは、試験前に読み返すだけでもスコアアップに結びつきやすいです。
スキマ時間学習
平日は通勤時間が長く、電車のなかでリスニングをしました。
休日は運動も兼ねて歩きながらリスニングをしました。とくに、公式問題集のパート3とパート4の部分を繰り返して聞きました。
忙しい社会人の場合、勉強時間の確保が課題です。
TOEIC 特化型の勉強
TOEICに集中しました。大学受験や英検、英会話の本は基本的に使いませんでした。
たとえば、パート7などで広告や求人案内の文章が出題されます。このような TOEIC らしい問題に慣れることも重要です。
短期で結果を出すためには、TOEIC の世界に浸り込むことをお勧めします。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10
モチベーション維持
やる気を保つ方法は、次のようなものでした。
- 数値化した学習の記録をつけ、少しずつでも進んでいることを実感する。
- 英語友達との交流により、よい刺激を受ける。
- 目標を達成した人の体験記を読み込み、学習のヒントを得る。
語学は間違いなく継続が大事です。しかし、毎日やらなくても大丈夫です。体調がすぐれない日や仕事が忙しい日は、あえて勉強しない選択をしました。
取り組み方の反省点
反省点としては、音読をあまりしなかったことです。それでも、目標達成は可能でした。
TOEIC900点は英語学習の通過点に過ぎません。しかし、一つの仕事をやり終えた充実感があります。
その後は、海外旅行、英会話、音読をする時間も持てるようになりました。
役に立つ本やサービス
使って効果的だった本は、次の記事にまとめました。
また、自宅で実力判定ができるテストの存在も後で知りました。
前向きになれる体験記
体験記の効用
TOEICの勉強はきついときもあります。しかし、よい結果が出ると嬉しいです。
モチベーションを上げるには、TOEIC の先輩たちの体験記を読むことが役立ちます。
読むことで、自分一人では気づけない勉強法とともに燃えるような闘志が得られます。
勉強と同時並行で読めば、その都度新しいヒントが見つかります。
おすすめの体験記
いくつか面白いものご紹介します。(長いタイトルの本が多いですね…)
● 東京の八重洲でTOEIC教室を運営し実績を上げている中村澄子先生による本。元教室生の体験記ものっています。
● 有名講師、森田鉄也先生の本。高校時代は英語が苦手だった著者が、やがてTOEIC満点を連続で取るようになった秘密を公開。
英語がニガテで高校時代に「E判定」だったボクが超有名大学へ進学しカリスマ英語講師になってTOEIC(R) L&Rテストで満点を89回もとった 超効率! 英語勉強法
● 有名な濱崎潤之輔先生によるTOEICの本。勉強法から試験当日の留意点まで解説。
濱崎流 TOEIC(R) L&Rテストの鍛え方~英語は格闘技
● 目標スコアのレベルに応じて、課題がわかります。900点より先の世界も詳しく書いてあり、ハイレベルな読者にも対応しています。
TOEIC(R)テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法
● 著者は公式問題集を集中的に使い倒す勉強法で、900点超えの成果を出した人です。
40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEIC L&Rテストを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法【新テスト対応新装版】
● 半年程度の短期間で大幅にスコアアップする工夫が書かれています。
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まとめ
TOEICは、信頼できるテスト機関が作成しています。私にとっては受験はよい経験でした。
人気のあるテストなので、「簡単だ」「難しい」とか、まことしやかな噂をたくさん耳にすると思います。しかし、他人の言葉を鵜呑みにして、わかった気になるのは危ないことです。
ほんとうのところを知りたい人は、自分で受験して体感する以外に方法はありません。
なかには満点をめざして何度も受ける人もいます。それもまた一つの道です。
しかし、私の場合は会話力が弱いと感じ、TOEICは卒業して別の道に進みました。