- 助動詞は動詞の前について、多様な気持ちを表します。 will, can, may, must 以外にも、助動詞はあります。
- この記事では、難易度が高めの英語の助動詞の使い方を例文で示します。
- 具体的な例文のなかで、多様な助動詞の使い方を学びましょう。
英語の助動詞とは
will, can, may, must などは、よく使われる基本助動詞です。
英語の助動詞は動詞の原形の前に置かれ、意味をつけ加えます。
動詞に「可能・必然・義務」などの意味を添えるものを法助動詞といいます。
それ以外では、完了形を作る have や、進行形・受動態を作る be 、疑問文・否定文を作ったり強調したりする do があります。
難易度高めの助動詞
今回は、難易度が高めの法助動詞の使い方を例文で見ていきます。
shall
It’s already this time. Shall we start?
訳 もうこんな時間になってしまいました。始めましょうか。
Shall we ~ は「一緒に~しましょうよ」と提案するときに使います。Shall I ~ だと「~しましょうか」と自分が何かをする時に使います。
should
You should take this medicine three times a day.
訳 この薬は1日3回飲む必要があります。
should は「~すべき」「~のはずだ」。
It is surprising that you should have built a bench so easily.
訳 こんなに簡単にベンチを作ってしまうとは驚きですね。
surprising などの感情を表す語句とともに should が使われます。
It is important that they should find their way.
訳 彼らが自分の道を見つけることが重要なのです。
important などの判断を表す語句とともに should が使われます。
I proposed that she should assert her right on that matter.
訳 私は、彼女がその問題について自分の権利を主張すべきだと提案しました。
propose などの提案・要求を表す動詞に続く that 節のなかで用いられます。should を使わずに動詞の原形になることも。
Why should you lose the game?
訳 一体なぜあなたが試合に負けるだろうか?(負けるはずがない)
疑問詞を使う疑問文の中で should が使われると、「一体」の意味。
need
You needn’t make them by hand anymore.
訳 もう手で作る必要はありません。
この need は助動詞。「~する必要がある」の意味を表し、おもに否定文と疑問文で使います。肯定文だと、たとえば need to make のように一般動詞の need を使います。
used to と would
I used to take a shortcut through the woods when young, but now I don’t.
訳 若い頃は森の中を近道していましたが、今はしません。
used to は「今はしていないけれど、以前はよく~した」「以前は~だった」。現在と対比する意識があります。
I would often go to that shop when I was in high school.
訳 高校生の頃は、よくそのお店に行っていました。
would でも「よくやっていた」を表せますが、現在と対比する意識はありません。
had better
You’d better bring a stretcher at once.
訳 すぐ担架を持ってこいよ。
had better は「~しないと!」。気軽な意味ではなく、「~しないとマズい」の強い意味があります。命令口調なので使い方に気をつけましょう。
be supposed to
be supposed to は「~することになっている」。
We are supposed to cover for you when you are sick.
訳 あなたが病気になったときは、私たちがカバーすることになっています。
You are not supposed to take a photo on this floor.
訳 このフロアでは、写真を撮ってはいけないことになっています。
may well
It may well be broken because there are cracks at the bottom.
訳 底にひびが入っているので、壊れているんだろう。
may well は may よりも確信度の高い推量を表します。
might as well
The weather won’t be good tomorrow, so you might as well cancel the fishing.
訳 明日は天気が良くないから、釣りはキャンセルしたほうがいいんじゃないか。
might as well は「~したほうがいいのでは」の意味。
ought to
Sales clerks ought to speak in a smiling tone.
訳 店員はにこやかな口調で話すべきです。
ought to は should とほとんど同じ意味です。否定形は ought not to 。
dare
助動詞の dare は「~する勇気がある」「あえて~する」の意味を表します。否定文と疑問文で用いられることが多いです。
I dare not force them to study in that way.
訳 私はあえて、彼らにそのように勉強することを強制しません。
Dare you jump into the sea from the burning ship?
訳 燃えている船から海に飛び込む勇気があるか?
have got to
イギリス英語です。 have to と同じ意味です。
He has got to leave for the airport at seven tomorrow.
訳 彼は明日の7時には空港に向かわなければならない。
You have got to be tired.
訳 あなたは疲れているはずです。
これは「~にちがいない」。have to にもこの意味がありますね。
豆知識
will と be going to の違い
will はその場の思いつき
be going to は前から決めていたこと
「それは最高でした」を英語にすると?
It couldn’t have been better.
最高だった。
「これ以上、よくなれなかっただろう」から「最高だった」の意味になります。
It couldn’t be better. だと「最高だ」と、現在のことを表します。
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まとめ
助動詞は動詞の一種で、バラエティーに富んでいます。
基本的な助動詞以外にも、面白い助動詞があることが理解できましたか?
マスターすれば、動詞にもっと多様な意味を追加できます。
さらに勉強したいあなたのために、法助動詞の理解を深められる本を紹介します。話し手の気持ちや態度を表せる助動詞が説明されています。著者は、アメリカでの日本語教育などに携わっている人です。
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