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構文

英語の同格表現の例文22-カンマ・of・that・不定詞

サイクリングするふたり
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実務家が探求する「会話で使える英語例文」
執筆:臨床心理士 本橋英之
  • 名詞を並べて補足的に説明をつけ足す、または言い換える表現があります。
  • この記事では、英語の同格表現を例文で見ていきます。
  • 同格の表現で、動名詞あるいは不定詞を使う場合があります。この使い分けの法則性をよく理解しましょう。

同格とは何か

同格の定義

英語では名詞に相当する語句を並べて、「A=B」の関係を簡潔に示すことがあります

前の名詞 A を後ろの名詞 B が、説明・言い換えをしているのです。

これを同格(apposition)と言います。簡単ですね。

同格の訳し方

なので、日本語に訳す時は、「B という A」「B である A」「A すなわち B」「A つまり B」などが基本です。

いくつかのバリエーションを見ていきましょう。

名詞+名詞

名詞+名詞

名詞を並置して同格を表します。

カンマ、ダッシュ、コロン、セミコロンで区切られる場合もあります。

Albert, his father, is the first man to climb that steep mountain.

訳 彼の父であるアルバートは、その険しい山に登った最初の人です。

His personality has two sides, a cheerful side and a depressive side.

訳 彼の性格には、陽気な面と憂鬱な面の2つの面があります。

I read the new book twice, that is, his famous bestseller.

訳 私は新しい本を2回読みました。つまり、彼の有名なベストセラーです。

that is (to say)や namely を使い、「つまり」「すなわち」の意味

Takoyaki, or Octopus Dumplings, is my favorite food.

訳 たこ焼き、つまりタコだんごは、私の好きな食べ物です。

or は「言い換えれば」

The holes, it seems, have been made by a mole.

訳 この穴はどうやらモグラが開けたものらしい。

この例は同格ではありません。主語と動詞の挿入です。

I think や I hope なども、このように挿入されることがあります

代名詞+(代)名詞

名詞だけでなく、代名詞も同格の表現に現れます。

We Japanese tend to keep our promised time.

訳 私たち日本人は、約束した時間を守る傾向があります。

We are all glad to see you again.

訳 私たちは皆、またお会いできてうれしいです。

we と all が同格の関係。

They were in serious trouble themselves.

訳 彼らは彼ら自身、深刻な問題を抱えていました。

they と themselves が同格の関係。

名詞 of 名詞

同格の of が使われることがあります

H reconsidered his habit of drinking too much.

訳 彼は飲み過ぎの習慣を再考した。

The city of Tokyo is comfortable for me to live in.

訳 東京という街は、私にとって住みやすいです。

名詞+名詞節

名詞+that 節

これは同格の that と呼ばれます

Do you know the fact that she wants to live in Australia?

訳 彼女がオーストラリアに住みたいと思っている事実を知っていますか?

She heard the news that something wonderful happened to him.

訳 彼に何か素晴らしいことが起きたニュースを、彼女は聞いた。

Your idea that we can’t achieve the goal may be true.

訳 私たちが目標を達成できないというあなたの考えは、本当かもしれません。

I appreciate your suggestion that the meeting should be put off.

訳 会議を延期すべきだというあなたの提案を、高く評価します。

名詞+whether 節

whether 節を使うこともあります

We discussed the question whether we should believe what he said.

訳 彼の言うことを信じていいのかという問題を、私たちは議論した。

名詞+不定詞

同格を表す不定詞があります

It’s time to have lunch.

訳 昼食をとる時間です。

I have a plan to visit his office next week.

訳 来週、彼の事務所に行く予定です。

Do you know the best way to recover the data?

訳 データを復元する最良の方法を、あなたは知っていますか?

He made an effort to make people closer and friendly.

訳 彼は人々をより親密で友好的にする努力をしました。

文+名詞

先行する文につけ足す言い方もあります。

He left something important in a taxi yesterday–his briefcase.

訳 彼は昨日、タクシーに何か重要なものを置き忘れました-それは彼の書類カバンです。

He won a lottery: a thing that has hardly ever happened to him.

訳 彼は宝くじに当選しました。そんなことは彼にはほとんどなかったことです。


次の文は名詞に文がついている形です。

Compound fracture–what is the definition of this word?

訳 複雑骨折-この言葉の定義は何ですか?

動名詞か不定詞か?

準動詞を使って同格の表現を作るとき、動名詞か不定詞か迷うことがあります。

それには大事な法則性があります。覚えておきましょう。

his habit of drinking too much 動名詞は「事実」「習慣的行為」
his plan to visit his hometown to不定詞は「予定」「やるべきこと」

  • habit, idea, difficulty などの単語には、of +動名詞 を同格表現として使います
  • plan, desire のような単語には、to 不定詞を同格表現として使います

ポイントは、動名詞と不定詞のイメージの違いを理解することですね。


ちなみに、不定詞・動名詞の使い方は次の記事にまとめてあります。

豆知識

「表す、意味する、象徴する」の意味。

This symbol stands for peace.
訳 このマークは平和を表しています。

A stand for B で「A=B(A は B を意味する)」のイメージです。
一語で言うと represent も使えます。

 

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まとめ

同格にはバリエーションがあります。しかし、基本イメージは「A=B」の一つに決まりです。

何か語句に説明をつけ加える感じで使えます。

相手がよく知らない内容について補足する、難解な語句の内容を解説する、漠然とした語句をはっきりさせるなど、使い道が多いですね。

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総合英語 Evergreen

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